生物多様性と生態系の機能
構成種が絶滅したり、逆に本来その生態系には含まれていなかった種がそこに侵入してきたとき、生態系の機能にはどのような変化が表れるでしょうか?
・・・生物多様性と生態系の機能との関係を知るということは、そのような疑問に答えることです。
しかし、残念ながら、比較的単純な生態系の特別の機能を除けば、今の生態学は現実の生態系の将来予測をしうるだけの十分な材料をもちあわせてはいません。
ただはっきりといえることは、例えば種が一種絶滅するとしたとき、その一種が絶滅することで生態系の性格(つまり構造も機能も)が大きく変化してしまうような種があるのです。
その一方で、それがなくなっても、生態系の構造や機能にはほとんど変化が生じない影響力の小さい種もあるということ。
・・・きわめて大きな影響力をもつ種はキーストーン種とよばれます。
ある種がキーストーン種となりうるかどうかは、その種と他の種との直接・間接の相互作用によって決まります。
種や種間関係はきわめてバラエティーに富んだものです。
キーストーン種のようなとりわけ顕著な効果をもたらす種以外については、一種が喪失したときの影響を予測することは、必ずしも容易ではありません。