経常収支の主要動向
市場経済国に対する交易条件の変化は、現時点において国際価格の大幅変動は見込まれないので、比較的小幅なものとなるでしょう。
従って、将来の2、3年間における見通しとしては、東欧諸国の交易条件は悪化し、中国のそれは比較的に変化がなく、ソ連については若干の改善が見込まれました。
世界経済における経常収支動向に近年みられる主要な変化としては、資本余剰開発途上国の大幅赤字への移行、資本輸入開発途上国赤字の急減および米国の赤字と他の主要先進工業国、特に日本および西独の黒字増大をあげることができるでしょう。
近い将来においても、このような各国経常収支の情勢に大きい変化はないものと見込まれます。
ただし、米国の赤字幅はかなり拡大し、同時に他の先進市場経済国の合計黒字幅も現在の水準を上回るものとみられています。
現在、ほとんどの先進市場経済国において経常収支ポジションが経済活動の拡大に対する制約とはなっていません。
経常収支赤字が自動的にフアイナンスされている米国を除き、他の主要先進工業国、特に西独および日本の経常収支は大幅黒字となっています。