経常収支の主要動向 4
エネルギー輸入国にとって有利な要因は、交易条件の改善、輸出の急増、特に対北米製品輸出の増加です。
先進市場経済国における景気回復が強固なものとなるにつれて、1984年の輸出は1983年を上回って拡大するものと見込まれます。
他方、多数の国の輸入は、引き続き、対外支払い困難という制約を受けるものとみられています。
加えて、いくつかの国においては、1983年の農業およびエネルギー部門の業績改善によって、1984年には食糧および石油の輸入需要を減退させるものとみられ、その結果、経常収支赤字はさらに縮小するでしょう。
これとは対照的に、旱魅の被害を受けているアフリカ諸国は食糧の輸入を増大させなければならず、対外ポジションの調整は極めて困難となるでしょう。
資本余剰国にとって、1983年は、1970年代以前以来、全体としての経常収支が赤字に転じた初めての年です。
赤字は、主として、1982年以来の15%以上に達する輸出額の減少によるものです。
このグループにとって、3年連続の輸出収入減であり、事実、1983年の輸出は1980年における額のわずか60%です。
このグループの一部諸国、特にサウジアラビアが、1983年3月のOPEC合意に基づく石油生産削減の不均等に大きいシェアーを負担しました。