機能と多様性に関する4つの仮説
この4つの見方のなかで最も古典的ともいえる考え方が、多様性安定性説です。
それは、要素が多く、複雑な系、すなわち多様度が高いシステムほど安定であるという見方です。
次のリベット説は、生態系を飛行機に、一つ一つの種を機体を組み立てているリベット(鋲)にたとえます。
わかりやすい比喩なので引用されることも多いです。
飛行機から1つ2つのリベットが抜け落ちてもその飛行にはそれほど支障はありません。
しかし、もし、一度に多数のリベットが抜け落ちれば飛行機は飛べなくなります。
それと同じように生態系でも、少数の種が絶滅しても、その機能にはあまり変化は生じないものです。
しかし、ある限界の値を超えて多くの種が抜け落ちると、機能や安定性が変化すると考えます。
・・・つまり、機能や安定性を確保するための種数には多少の幅があり、その幅のなかでは種が抜け落ちてもあまり影響はないが、それを超えて種数が減ると機能や安定性を保つことが難しいと考えるのです。